[原子力産業新聞] 2007年6月28日 第2385号 <2面>

三菱重工 原子力輸出部を新設

三菱重工業は来月1日付けで、原子力事業本部に原子力輸出部を新設する。世界的な原子力発電の再評価により、今後一層活発化すると予想される新規原子力プラント商談に機敏に対応する。

同社の原子力事業本部は、これまで原子力部で国内外の受注活動を展開してきたが、来月から国内は原子力部、海外は原子力輸出部という2部門体制になる。原子力輸出部は現在の原子力部の欧州・アジア輸出グループおよび米州輸出グループとともに、企画グループの輸出担当も輸出企画グループとして加わり、3グループで構成する。

同社はこれまで取替用の蒸気発生器(SG)、上部原子炉容器、制御棒駆動装置、タービンなどの主要コンポーネントで多くの輸出実績を持つが、この分野での受注拡大とともに、新規プラントの受注に戦略的に取組むことになる。

すでに米国向けに発電出力170万kWの「US−APWR」を投入、今年3月にテキサス電力での採用を決めるとともに、引続き他の電力会社からの照会も相次いでいるという。

また、フランスのアレバ社と共同で110万kWの第3世代PWRの開発を進めている。


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