[原子力産業新聞] 2007年6月28日 第2385号 <2面>

ITER幅広いアプローチ初会合 3プロジェクトの事業長決定

ITER計画の幅広いアプローチ(BA)に関する運営委員会の初会合が21日、都内で開催(=写真)され、日欧が同枠組み下で実施する3プロジェクトの事業長、作業計画を決定するなど、BA活動が実質的にスタートした。日本側は林幸秀・文部科学審議官ら、欧州側はF.ルイス・欧州委員会研究総局エネルギー局長らが出席。

国際核融合炉材料照射施設工学実証・設計活動(IFMIF―EVEDA)の事業長にはITERフランス機構のパスカル・ギャラン副所長、国際核融合エネルギー研究センター(IFERC)の事業長には原子力機構の荒木政則氏(核融合研究開発部門研究主席)、サテライト・トカマクの事業長には同じく石田真一氏(同)をそれぞれ決定した。

IFMIFとIFERCは六ヶ所村で、サテライト・トカマクは那珂市で実施される。

1日に発効したITER/BA協定に基づき、BA運営委員会は今後、原則年2回、日欧交互に開催。次回は、11月にスペインで予定している。


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