[原子力産業新聞] 2007年7月5日 第2386号 <2面>

北陸電力 志賀に原子力本部を設置 地域一体で事業 金沢に地域共生本部も

北陸電力は6月29日、石川県・志賀町に原子力本部、同金沢市に地域共生本部をそれぞれ設置した。

両本部の設置は、立地地域と一体となった事業運営の充実を目的とする。原子力本部により経営層が現地で関係組織を直接指揮・統括し、今回策定した再発防止対策を徹底する。一方、地域共生本部は事業全般に関し、広く県民の声を聞くことを目的とし、重要事項などに関し地域に密着した対応を図る。

両本部の本部長は松長賢・副社長が兼務する。原子力本部は旧志賀原子力事務所に設置。同事務所を改組して発足した地域社会部、原子力部、志賀原子力発電所、PR館・研修センターなどにより構成。陣容は当初396名、この内301名が志賀原子力発電所に所属する。

地域共生本部は、金沢市下本多町の金沢電気ビル内に設置。総務部と業務部で構成し、当初は31名の体制。

松長副社長は、「両本部の設置は今回のような事態を二度と起こさないという強い決意による。安全最優先、法令遵守の企業風土を確実に社内に築き上げ、地域の皆様の声を聞きながら、地域と一体となった事業運営に全力を傾注する」などのコメントを発表した。


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