[原子力産業新聞] 2007年7月5日 第2386号 <4面>

【わが国の原子力発電所運転速報】 定検集中し、6月の利用率は62% 特集:色々な切り口から見た06年度利用率

日本原子力産業協会の調査によると、07年6月の国内全原子力発電所の設備利用率は62.4%(前年同期比7.5ポイント減)、総発電電力量は222億1,382万kWh(同11%減)と、定期検査に伴う停止炉も多く低調であった。炉型別の設備利用率は、BWR53.9%、PWR75.5%と、引き続き大差がついた。

東京電力福島第一3号機は、タービン建屋ドレン配管取付部からの蒸気漏れにより6月15日に停止したが、当該配管部の取替等を実施し、今月2日、発電再開となっている。

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既報の通り、06年度の国内原子力発電全体の設備利用率は69.9%、総発電電力量は3,000億kWhの大台に乗せた。

今号では全55基の稼働状況について、幾つかの視点から類別し、06年度設備利用率の傾向を探った。

まず、表1はBWR・PWRの炉型別利用率だが、本紙が電力各社から入手したデータをもとに算出した各プラントの主契約メーカー別での利用率を表2に示す。表1、2を比較すると、BWR、PWRの利用率と、それぞれを提供する日立、東芝と三菱重工グループの利用率とが近似するのがわかる。

表3は電力会社別の利用率で、各発電所サイトごとに高い順で示したものが表4である。表4を見ると、関西電力高浜の85.0%と同美浜の48.4%など、同じ事業者でも数値に開きがあるのがわかる。概して、初期の発電所サイトでは利用率が低くなっているようだ。

表5は運転年数別の利用率だが、「運転開始30年以上」と「同10年未満」で低迷している。前者は、復水貯蔵タンク腐食(中国電力島根1号機)など、機材の消耗が一因となっているようだ。後者は、記憶に新しい中部電力浜岡5号機、北陸電力志賀2号機の低圧タービン羽根損傷による停止が要因となっている。(写真は中部電力の浜岡原子力発電所)


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