[原子力産業新聞] 2007年7月12日 第2387号 <4面>

未来科学技術情報館が閉館へ 今年限りで

文部科学省の委託で日本原子力文化振興財団が運営している新宿三井ビル1階にある未来科学技術情報館(松本光雄館長)が、今年12月末で閉館する。

同館は科学技術について、わかり易く楽しく学べる展示物や実験、イベントなどを提供することを目的に、当時の科学技術庁(現文科省)が95年12月に開設した。

「見て、触れて、知る」をコンセプトに、例えば、声を出してから、遅れて聞こえてくる自分の声―実際100メートルのチューブの中を通って出て来る音―は、約0.3秒かかることが実感できる。竜巻発生装置や静電気発生装置もある。原子力発電のパネル展示、ビデオソフトの上映や貸し出しも行っている。簡単な工作教室も開いている。毎週月曜日が休館日。

年間10万人程度の入館者があり、うち数千人は全国の学校からの修学旅行生だった。この3月末までの入館者数は約95万3,000人で、閉館までには100万人を超えるものと期待されている。規模が小さいものの、駅から近いという立地条件のよさから、人気が高かった。


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