[原子力産業新聞] 2007年7月19日 第2388号 <2面>

浜岡プル計画 石川・静岡県知事が見解 検討に3か月必要では

静岡県の石川嘉延知事は10日の会見で、中部電力・浜岡原子力発電所4号機のプルサーマル計画に関し、地元4市や県の判断には今後3か月程度の期間が必要との見解を示した。

同計画については今月4日に経済産業省が許可し、原子力安全・保安院は9日、静岡県に対し許可に至る経緯や審査内容などを説明した。一方、地元4市(御前崎市、掛川市、菊川市、牧ノ原市)も12日に、各市長が安全協定における事前了解規定に対する考え方などを含め、今後の対応を協議した。

石川知事は、「県の防災局からは、施設設備に関して国の評価に問題はないが、運転管理や保守管理面が原因のミスやトラブルもあり、この面に関しては追加の説明を求めたい、との報告を受けた」と説明。また、「地元4市からどのような意見が出てくるかなど、全体を総合しないと県としての判断をまとめるに至らない。今後色々な分野での作業を見極めた上で判断したい。御前崎市長(石原茂雄氏)は3か月程度の期間が必要とされているが、住民の皆さんへの説明などを考えると、私もその程度の期間は必要と思う」などと述べた。

同計画に関しては来月から9月にかけて、経済産業省のシンポジウムをはじめ御前崎市、菊川市、牧ノ原市などが市民説明会の開催を予定。地元自治体の最終判断は、その後の協議により示されることになる。


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