[原子力産業新聞] 2007年7月19日 第2388号 <3面>

ロシア カリーニン4建設再開へ

ロシアのカリーニン4号機(VVER1000、100万kW)の建設再開で、競争入札の結果、アトムエネルゴプロエクト(ATEP)社が主契約者に選定されたことが明らかになった。

同機は1986年に着工されたが、資金難から工事進捗率30%で中断されている。ATEPは近日中に、ロシア連邦原子力庁と建設契約を締結し、建設を再開。同機の2009年運開を目指す。

同機の建設再開は、昨年10月に発表された政府の原子力発電開発計画に明記されている。同計画にはほかにも、ロストフ(ボルゴドンスク)2号機(VVER1000)とベロヤルスク4号機(BN800、80万kW)の建設再開。ノボボロネジU期1、2号機(AES2006、110万kW)と、レニングラードU期1号機(AES2006)の着工が盛り込まれている。

ロシアではバラコボ5号機(VVER1000)とクルスク5号機(RBMK1000)の建設も中断されたままだが、両機の建設再開は政府計画には盛り込まれていない。

ATEPはロシアのほとんどの原子力発電所のアーキテクト・エンジニアを担当してきたエンジニアリング会社。今年5月にはノボボロネジU期1、2号機建設の主契約者に選定され、1号機は先月20日に着工している。


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