[原子力産業新聞] 2007年8月23日 第2392号 <2面>

IAEAチーム、日程終了 保安院と意見交換

新潟県中越沖地震に伴う柏崎刈羽原子力発電所への影響調査のため、IAEA専門家チームが5日に来日、6〜9日に現地を視察した後、10日に原子力安全・保安院と意見交換を行い、日程を終えた。

地元が懸念する風評被害に関しては、「放射性物質の漏えいによる個人の被ばく量は規制値に比べて大変低い」と評価した。日程終了後、経済産業省内で報道陣に対応した調査団長のP.ジャメ原子力施設安全部長(=写真)も「寿司を食べた」などと話し、放出された放射能量が環境への影響がないレベルであるとした。

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鈴木篤之・原子力安全委員長は20日、IAEA調査に対し謝意を示した上、これが国際的に広く理解され、今回の地震による放射能の影響は心配ないことが国内外で周知されるよう期待した。


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