[原子力産業新聞] 2007年8月23日 第2392号 <2面>

合同会合 京都議定書達成で報告 追加対策・施策が必要

産業構造審議会地球環境小委員会(委員長=茅陽一・地球環境産業技術研究機構副理事長)と中央環境審議会地球環境部会(部会長=鈴木基之・放送大学教授)は10日の合同会合で、京都議定書目標達成計画の評価・見直しに関する中間報告をとりまとめた。2010年時点の見通しでは、京都議定書目標の6%削減に対し、1.5〜2.7%及ばず、「現状のままでは到達しない」との見込みを示した上、約束達成に向けた追加的な対策・施策の導入を求めた。

社会経済活動量の変化、既存対策の評価を踏まえ、「対策上位ケース」と「対策下位ケース」の2ケースで10年の温室効果ガス排出量を予測したところ、エネルギー起源のCO排出は基準年比で4.6〜5.9%増、他の温室効果ガスも含めた総排出量は同0.9〜2.1%増となり、同0.6%の削減目標に対し、1.5〜2.7%不足と推計された。

今回の中間報告では、原子力発電利用率低下の影響については特段、触れていないが、委員からは、中越沖地震に伴う柏崎刈羽発電所の停止を、「想定外の特別事情ではなく、地震国日本に立地された原発の実態」とみて、既存プラントの老朽化も考え合わせ、「現状の利用率の7割程度で推移するとみるべき」といった意見もあった。

京都議定書目標達成計画の評価・見直しは、来年度に始まる第1約束期間に向け、年内を目途に具体的目標値を入れた最終報告をとりまとめる。


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