[原子力産業新聞] 2007年8月23日 第2392号 <3面>

米国 FPL ターキーポイント増設計画 9月末にCOL申請へ

米フロリダ・パワー&ライト社(FPL)は15日、ターキーポイント・サイトを対象とした建設・運転一体認可(COL)を、9月末までに原子力規制委員会(NRC)へ申請する方針を明らかにした。FPLは昨年4月、NRCに2009年にCOLを申請する方針を通告していたが、地球温暖化問題や急増する需要増へ対処するため、申請時期を前倒しすることを決めたもの。

ターキーポイント・サイトではターキーポイント3、4号機(PWR、ともに76万kW)が運転中。増設されるのは2基で、採用炉型は未定だが、合計出力は300万kW規模を計画している。2020年までに運開させる考えだ。

またFPL電力会社は2012年までに、既存のターキーポイント3、4号機とセントルーシー1、2号機(PWR、各87万2,000kW、88万2,000kW)で計40万kW規模の出力増強を実施することも計画している。

FPLの現在の総発電設備容量は2,436万kW。増加傾向にある電力需要を、天然ガス=50%、原子力=21%、石油=9%、石炭=5%、他電力からの購入分=15%でまかなっている。FPL社は電力需要の大幅な増大を予測しており、2020年までに原子力シェアを30%以上に拡大し、CO排出量を削減すると同時に、電力料金の安定化を目指す考えだ。

なおFPL社は、原子力発電所の新規建設をめざしたコンソーシアムであるニュースタート・エナジー・デベロップメントのメンバー企業でもある。


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