[原子力産業新聞] 2007年8月30日 第2393号 <2面>

科学技術振興機構が公開デモ 中性子反応を用いた地雷センサー開発

科学技術振興機構は9月7日、名古屋大学東山キャンパス(名古屋市)で、「爆薬そのものを探知する地雷探知センサー」の公開デモを行う。

名大の井口哲夫教授や京大の吉川潔名誉教授による「中性子利用型センサー」を展示。前者は、加速器による中性子と爆薬の主要構成元素の窒素原子との核反応で放出されるγ線を捉えて検知。後者は小型核融合装置の重水素放電により中性子を発生、窒素との反応で生じるγ線を捉える。

現在、地雷探知は金属を探知する方法が一般的だが、より探知性能に優れる爆薬探知の技術導入が求められている。


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