[原子力産業新聞] 2007年8月30日 第2393号 <3面>

ウクライナも参加か 共同建設計画

リトアニアのV.アダムクス大統領は14日、リトアニアが主導する共同建設プロジェクトにウクライナが参加する可能性がある、ことを明らかにした。

これはウクライナを訪問した同大統領が記者団に語ったもので、ウクライナのV.ユーシェンコ大統領が同プロジェクトに強い関心を示し、アダムクス大統領もウクライナ側に参加を呼びかけたという。ただし、プロジェクトに参加する他の国々がウクライナの参加を了承するかどうかは不透明な点が多い。

共同建設プロジェクトは、既存のイグナリナ原子力発電所サイトに160万kW級原子炉を2基建設するもので、建設コストは約64億ユーロと試算されている。出資比率は、立地国であるリトアニアが34%で、エストニア、ラトビア、ポーランドが22%ずつ。2015年の運開を目指している。

リトアニアと欧州連合(EU)は、EU加盟の条件としてチェルノブイリ原子力発電所と同型であるRBMK炉を採用しているイグナリナ1、2号機の閉鎖で合意。2004年末に1号機(150万kW)が閉鎖され、2号機(同)も09年までに閉鎖される予定だ。


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