[原子力産業新聞] 2007年9月20日 第2396号 <2面>

昨年末のPu保管量を公表 原燃再処理も初計上

内閣府、文部科学省および経済産業省は18日、原子力委員会に06年末現在の我が国の核分裂性分離プルトニウムの管理状況を報告した。同プルトニウムは05年末に比べ1.6%増の30.09トン。日本原燃の再処理施設の保管量も初めて計上され、分離プルトニウム全体で737kg、うち核分裂性が512kgとなった。

この管理状況は94年から公表されているが、今回から英国と仏国で回収され保管中の分離プルトニウム量が、両国との契約変更により、核分裂性プルトニウム量のみの公表となった。

同プルトニウム量は、国内保管が同13.7%増の4,761kg、海外保管が同0.3%減の25.329トン。海外は英国分が同0.3%減の11.363トン、仏国分が同0.4%減の13.966トン。

国内の分離プルトニウム全体量は同14%増の6,753kg。原燃再処理工場のアクティブ試験にともない、再処理施設保管分(原子力機構分含む)が全体量で同89%増の1,554kgと増加。また原燃再処理工場で、すでに酸化プルトニウムとして貯蔵容器に貯蔵されたものは97kgとなっている。


Copyright (C) 2007 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.