[原子力産業新聞] 2007年9月20日 第2396号 <2面>

中越沖地震発生から2か月 柏崎刈羽の復旧作業本格化 1号機に続き、7号機も炉内点検へ

新潟県中越沖地震の発生から2か月、東京電力・柏崎刈羽原子力発電所の点検・復旧作業が除々に本格化してきた。同社は先月17日から、毎週、各号機ごとにそれ以降の4週間工程(=表)を発表。1号機では今月14日から圧力容器内点検のフェーズ2を開始(=図)、7号機も来月上旬に圧力容器を開放し、点検を開始する。

点検・復旧作業は各号機の状況を判断しつつ、着実に進められている。今月13日に発表した、同14日から20日までに点検を開始する各号機の主要事項は、1号機=圧力容器内点検のフェーズ2、2・4号機=主排気ダクト(トレンチ内)外観点検、3号機=原子炉建屋ブローアウトパネル復旧準備、5号機=燃料交換機点検・主排気ダクト(トレンチ内)外観点検、6号機=オペフロサービスツール点検・主変圧器油抜きおよび内部点検・所内変圧器(A)油抜きおよび内部点検、7号機=主変圧器油抜きおよび内部点検――などとなっている。

最も重要な圧力容器内の点検は、地震発生時に定期検査のため上蓋が開放されていた1号機のフェーズ1を先月21日から23日まで実施。同23日に、「損傷・変形・脱落などの異常は確認されなかった」とする点検結果を発表、原子力安全委員会にも報告した。

この点検は照明とカメラを容器内に下ろし、写し出される映像を確認しながら行っており、今月14日からは炉心部を対象に約2週間の予定でフェーズ2を開始、炉心シュラウドの外周部などを点検する。その後、燃料交換機点検、制御棒等の炉外移動を実施し、11月中を目途にフェーズ3に移り、年内を目標に点検を終了する予定としている。

地震に伴い自動停止し、1号機とは炉型も異なる7号機も今月末頃には燃料交換機点検やオペフロサービスツール点検を終え、来月上旬には圧力容器を開放、容器内点検に入る。その後順次、各号器の炉内点検を実施することになる。

一方、同社は今月11日、1〜5号機で発生した地上部の主排気ダクトのズレに関し、同10日から実施していた内部のベローズの点検結果を発表した。ベローズ18か所中、16か所では特段の異常はなかったが、1号機の2か所で亀裂を確認した。亀裂の大きさは約1cmと約40cm。18か所全てにおいて放射性物質は検出されなかった。1号機の亀裂は同日までに仮補修を実施した。なお、6・7号機の主排気筒は原子炉建屋屋上に設置しており、これまでの点検で特段の異常は確認されていない。


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