[原子力産業新聞] 2007年9月20日 第2396号 <3面>

シェルは原子力を利用せず オイルサンド

世界第2位の石油会社であるロイヤル・ダッチ・シェルは12日、同社がカナダで開発中のオイルサンド回収について、原子力発電を使用する考えは無いことを明らかにした。

これは同社のカナダ法人シェル・カナダのA.ローダー社長が明らかにしたもので、エナジー・アルバータ社(EAC)がアルバータ州ピースリバーで建設を計画している原子力発電所(ACR1000×2基)をオイルサンド回収法として利用することを否定。「原子力発電を利用することはまったく考えていない」として、火力発電を独自に建設する考えであることを強調した。

シェル・カナダはピースリバーのカーモン・クリークでオイルサンド回収プロジェクトを計画しており、EACの原子力発電建設計画に協力するとの憶測が流れていた。


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