[原子力産業新聞] 2007年10月4日 第2398号 <2面>

三菱重工 三門のタービン受注

三菱重工業は9月28日、中国の三門核電公司から三門原子力発電所向けのタービン発電機2基を受注したと発表した。現地のハルビン動力設備有限公司と共同応札していたもので、同日、北京の人民大会堂で契約に調印した。

受注設備は120万kWタービンおよび発電機各2基のほか復水器、ポンプなど周辺機器で構成。総受注額は600〜700億円としている。

タービンは最新鋭の54インチ級翼を採用し三菱重工、発電機は三菱電機、タービン車室・配管類・付帯設備などはハルビン動力設備有限公司がそれぞれ担当する。取扱商社は三菱商事。

ハルビン動力設備は火力発電設備で中国の3大製造グループの1つ。ボイラー、タービン、発電機の製造などで多くの実績を有する。

三門原子力発電所(浙江省)は、中国核工業集団公司(CNNC)の子会社の三門核電公司が建設・運営。原子炉は東芝のグループ会社の米ウェスチングハウス社が今年7月に「AP1000」2基を受注した。

三菱重工の海外向け原子力タービン発電機の納入実績はメキシコ・ラグナベルデ、台湾・龍門の各2基など。中国では秦山に圧力容器を納入しているが、タービン発電機は同社として初めて。


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