[原子力産業新聞] 2007年10月11日 第2399号 <2面>

IAEA 東京で知識管理国際会議開催 一部公開

国際原子力機関(IAEA)は22日から26日まで東京・目黒区の東京工業大学百周年記念館で、原子力知識管理のワークショップを開催する。

世界的に広がる熟練技術者や研究者の退職や若者の原子力発電離れに伴い、原子力発電知識の保持や継承に危機感が生じている中で、IAEAも2002年の通常総会で、原子力知識管理を主要事業に位置づけ、原子力知識管理の普及強化、原子力情報や知識のデータベース化、教育トレーニングの推進などに取り組んできている。

今回のワークショップは、原子力知識管理の役割や重要性、諸活動に対する理解を高め、アジア地域における協力を促進する目的で、日本の関係機関の協力を得て、日本で初めて開くもの。

初日の22日全日と夜のレセプション(会費5,000円)、25日午後の学生フォーラムは一般公開し、参加は無料、当日受付する。使用言語は英語。初日には、近藤駿介・原子力委員長、三木千壽・東工大副学長の講演、IAEA、英国、米国、ドイツ、韓国などからも発表がある。

25日14時からの「学生フォーラム」は、若手研究者や現役学生が主体となって企画・運営を行うもので、大阪大学の原子力工学教育、東工大の学生のためのIAEAインターシップや世界原子力大学活動、東工大による広報・教育ゲーム作成などが議題。東工大の施設見学もある。

問合せは、同大学原子炉工学研究所・斉藤正樹研究室にメール(saito.masaki@nr.titech.sc.jp)で。


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