[原子力産業新聞] 2007年10月11日 第2399号 <3面>

英下院 議員の7割超が新設を支持

英国下院議員の大多数が、国内原子力発電所のリプレースを支持しているとの調査結果が、明らかになった。これは英原子力産業協会の委託によりイプソス・モリ社が実施したもので、103名の議員から聞き取り調査をしたもの。

英国の原子力発電所を、新規原子力発電所でリプレースする計画について尋ねたところ、支持すると答えた議員は前年比11ポイント増の72%。反対はわずか23%だった。これを所属政党別に見ると、与党労働党では「支持=75%、反対=20%」であるのに対し、野党保守党では「支持=93%、反対=0%」だった。

原子力発電によるリプレースを支持する理由としては、「エネルギー・セキュリティ」、「温暖化対策」、「再生可能エネルギーでは需給ギャップが埋められない」等が上位を占めた。

一方、反対する理由としては「バックエンド問題に対する懸念」、「経済性が心配」、「再生可能エネルギーや省エネに注力すべき」等が挙げられている。特にバックエンド問題に対する懸念は大きく、英放射性廃棄物管理委員会(CoRWM)の勧告通りに高レベル廃棄物の深地層処分を実施するよう求める声が、回答した全議員の61%にも達している。


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