[原子力産業新聞] 2007年10月11日 第2399号 <3面>

欧州議会委 エネ市場創設へ審議開始

欧州議会の産業・開発・エネルギー委員会は2日、欧州連合(EU)共通のエネルギー市場創設に向けた提案書「第3次エネルギー政策パッケージ」について審議を開始した。

発電部門と送電部門の完全分離によるEU域内完全自由化を目指す同提案書について、フランスのN.フォンテーン委員は「送電部門の運用を独立系統運用者(ISO)に委ねるというのは、あまりにも官僚的であり受け入れられない」と反発。また欧州委員会の提案する規制機関の権限強化についても、「必要ない」と強調した。

これに対し、欧州委員会のH.ヒルブレヒト供給保障・エネルギー市場担当部長は、「すべての加盟国の賛成が得られるとは思わないが、提案書以外の解決策が見当たらない」との認識を示すなど、楽観的な姿勢を崩していない。


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