[原子力産業新聞] 2007年10月26日 第2401号 <3面>

フィンランド 各社環境評価計画を了承

フィンランドの貿易産業省は16日、新規原子力発電所建設に関するフォータム社の環境影響評価(EIA)計画書について基本的に了承した。貿易産業省は先月28日に、テオリスーデン・ボイマ社(TVO)のEIA計画書についても基本的に了承しており、両社は今後、具体的なEIAを実施することになる。

いずれのEIA計画書についても貿易産業省は、「法律で定められた項目と手法で策定されている」として、基本的に承認。ただし両社に対し、@温排水による広範なエリアへの影響A想定外の非常事態による広範な大気への影響――等をより詳細に調査し、わかりやすく図式化するよう要請している。

貿易産業省はEIA計画書の検討にあたり、国内だけでなく、スウェーデン、ノルウェー、ドイツ、エストニアなど周辺諸国からもコメントを受けているため、周辺諸国への対応を考慮に入れたEIAの策定を要求したものと考えられる。

なおフォータム社が計画しているのは、出力100〜180万kW級のロビーサ3号機。TVOは同じく、出力100〜180万kW級のオルキルオト4号機を計画している。


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