[原子力産業新聞] 2007年10月26日 第2401号 <3面>

TENEX首脳 原産協会を表敬訪問

ロシアのTENEX社のL.ザリムスカヤ筆頭副総裁が来日し、23日、原産協会の服部拓也理事長を表敬訪問した。

筆頭副総裁は就任の挨拶とともに、今年7月に設立された原子力産業複合体アトムエネルゴプロム(AEP)の組織体制、アンガルスクの国際ウラン濃縮センターの概要などについて説明。また、「以前、原産がウラル濃縮工場へ派遣したミッションがきっかけとなり、TENEXは初めて日本の電力会社と商談を成立させることができた」と述べ、原産とのこれまでの友好関係に謝辞を述べた。

服部理事長は、「副総裁とは長い付き合いであり、近年の国際会議でも毎回顔を合わせる旧知の仲」と指摘。「日本は原子力立国計画を掲げているが、ロシアのような大規模原子力プロジェクトはない」とし、「ロシアの技術には大変関心があり、日ロ両国がどのような協力が出来るか情報を交換しながら、WIN・WINの関係を構築していきたい」と呼びかけた。

またAEPについて理事長が二、三疑問点を質したところ、副総裁が「AEPの責任者に詳細を直接説明させる」と、理事長のモスクワ訪問を要請する一幕もあった。


Copyright (C) 2007 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.