[原子力産業新聞] 2007年11月1日 第2402号 <3面>

フィンランド フェンノボイマ3地点を選定

フィンランドのコンソーシアム「フェンノボイマ」は10月23日、新規原子力発電所の建設候補サイトとしてピュヘヨキ、ルォッツィンピュハター、シモの3地点を選定。環境影響評価(EIA)を実施する方針を明らかにした。ただしフェンノボイマは、候補サイトをこれら3地点に限定したわけではなく、年内に追加地点を選定する可能性もあるとしている。

今後、フェンノボイマは各地点でのEIA計画書を策定し、貿易産業省に提出。EIA計画に対する同省からの了承を得てEIAを実施することになる。EIAは、コンサルティング会社のプーリ・エナジー社が実施する。2009年前半には、EIAを完了させたい意向だ。

フェンノボイマはフィンランドのステンレス大手・オウトクンプ、公営地方電力ラウマ・エナジー、公営地方電力カッテルノと、ドイツの電力会社Eonとスウェーデンの銅精錬会社ボリデンで構成されるコンソーシアム。100万〜180万kW級の原子炉1基を、2016〜2018年に運開させることを目指している。

フィンランドではすでに、フォータム社とテオリスーデン・ボイマ社のEIA計画書が、それぞれ貿易産業省に了承されている。


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