[原子力産業新聞] 2007年11月22日 第2405号 <2面>

保安院 第1回炉主任者会議開く 各発電所から18名が出席

原子力安全・保安院は問題意識の共有、法令遵守意識の醸成、現場重視への取組みなどを目的に19日、都内で第1回原子炉主任技術者会議を開催(=写真)した。今後、原則として年1回のペースで開催し、現場の率直な意見を求める予定。

保安院は発電設備総点検を受け、今後の対応30項目を示し関連省令を改正したが、この中で事業者に対し、保安監督の立場にある原子炉主任技術者に必要な権限を与え、独立性が担保される組織体制を求めた。

会議はこうした原子炉主任技術者に対する取組み強化の一環。冒頭、薦田康久・保安院長は「制度改正により今後、原子炉主任技術者の責務は一層重要になる。保安院としてもその役割に期待しており、本会議では現場活動の情報交換とともに、規制当局に対して忌憚のない意見を聞かせて頂きたい」と挨拶した。

今会議には全国の17か所全ての原子力発電所と「もんじゅ」の原子炉主任技術者計18名が出席。各出席者が主任技術者としての取組み状況を説明し、フリーディスカッションでは、独立性を確保しながら組織と孤立しないためのコミュニケーションなどについて意見交換した。


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