[原子力産業新聞] 2007年11月29日 第2406号 <1面>

サブWG 7号機評価計画書を了承 総合評価6月まで必要

総合資源エネルギー調査会の設備健全性評価サブWGは27日、第2回会合を開催、東京電力が提出した柏崎刈羽7号機の点検・評価計画書を審議し、この内容を概ね適切と評価した。

計画書は1〜7号機まで個別に提出されるが、7号機が最初となった。 計画書には点検対象設備、点検方法、地震応答解析の対象設備、同解析方法、総合評価、組織、スケジュールなどを記述。健全性の判定基準は学協会規準を準用し、設備点検結果が良好ながら地震応答解析が評価基準を満足しない場合には、モックアップ試験、構造強度解析の合理化、分解点検などを実施する。異常を確認した場合、損傷原因の究明とともに補修、取替、補強などを行うことになる。7号機は来年6月を目途に総合評価を終える計画とした。

保安院は、計画書について今月9日に指示した保安院の考え方を網羅しているとの見解を示した。また今会合では、東京電力が7号機の地震応答解析(試解析)の結果も報告。配管系など鉛直方向に弱い設備は厳しい傾向にあるが、各設備とも評価基準値に対し余裕度があるとした。


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