[原子力産業新聞] 2007年12月13日 第2408号 <3面>

欧州委員会 ベレネ建設計画を承認

欧州委員会は7日、ブルガリア電力公社(NEK)が計画するベレネ原子力発電所の建設再開計画を承認した。

欧州委員会は、同発電所に関するNEKのデコミ基金や放射性廃棄物管理基金の積み立て計画は問題がないと指摘。採用炉型であるVVER1000の設計についても、安全性に問題はないと結論した。ただし、今後ブルガリア政府は、ベレネ発電所から発生する放射性廃棄物の長期管理計画を策定する必要があると指摘している。

同計画は、ルーマニアとの国境に位置するベレネ地点に、露アトムストロイエクスポルト社(ASE)製VVER1000(100万kW)を2基建設するもの。ASEを主契約者とし、2008年の建設再開、2014年の初号機運開を目指し準備作業が進行中だ。建設コストは40億ユーロと見積もられている。

NEKは今年5月、ベレネ発電所を所有するベレネ電力(BPC)を設立し、BPCへの共同出資者を選定するため、競争入札を実施。現在審査中だ。


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