[原子力産業新聞] 2008年1月7日 第2410号 <11面>

3〜5号 年度内に完成 1、2号は現在耐震評価中

2005年1月の耐震裕度向上工事の実施決定から約3年が経過した。工事は順調に進捗し、3〜5号機は現在主要な工事は終了しており、今年度中に全ての工事を完了する見込みとなっている。1、2号機については、現在評価を進めているところだ。

現在国から求められている新しい耐震設計審査指針に照らした浜岡原子力発電所の耐震安全性評価も進めており、07年1月に4号機、同年2月に3号機の耐震安全性評価報告書を国に提出済みだ。5号機は同評価の実施中だ。

この間に国内では、05年8月の宮城県沖の地震、07年3月の能登半島地震、そして07年7月の新潟県中越沖地震と、原子力発電所の周辺で大きな地震が発生した。これらの地震でも原子力発電所の安全性は維持されており、耐震安全上の大きな余裕が実際に示されたが、一方で現実の地震を経験することでさまざまな教訓も得られている。

中部電力だけでなく国内の電力会社は、原子力発電所を運営していく上で、常に最新の知見や教訓を反映し続けていくことに全力を挙げている。


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