[原子力産業新聞] 2008年1月17日 第2412号 <2面>

仏アレバ社が開発権取得 ニジェール新鉱山

仏アレバ社は13日、ニジェール政府と協定を締結し、ニジェール国内新鉱山の採掘権を獲得したと発表した。

アレバ社は今後10億ユーロを投じ、イモーラレン鉱山を開発。見返りにアレバ社は、ニジェール政府に支払うウラン買取価格を、高騰する市場価格を反映して5割前後引き上げる。

イモーラレン鉱山は、年産5,000トンUが見込まれるニジェール最大規模のウラン鉱山。

フランスはニジェールを植民地としていた経緯から、アレバ社がウラン鉱山の操業者として30年にわたって君臨していた。しかし近年、ニジェール政府は多角化を推進してウラン生産量を増大させる方針を打ち出し、カナダ、中国、英国、インド等の企業にも採掘権を解放している。加えて昨年、アレバ社が北部地方の反政府ゲリラを支援しているとして、アレバ社現地法人幹部らが国外追放処分にされるなど、ニジェール政府とアレバ社との関係が悪化していた。今回の協定は、両者の関係が正常化したことを示すものと見られている。


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