[原子力産業新聞] 2008年1月31日 第2414号 <1面>

関電がプル計画を再開 西川・福井県知事、理解を示す

関西電力の森詳介社長は30日、福井県庁に西川一誠知事を訪ね、原子力発電所のトラブル低減など4項目の具体的な対応策を報告、知事は同社のプルサーマル計画再開に理解を示した。これを受け関電は同日、高浜3・4号機の同計画の準備作業再開を決めた。今後MOX燃料調達で仏・メロックス社と契約、10年度開始を目指す。

報告は福井県が要請した美浜3号機への対応、トラブル削減、高経年化対策、耐震安全性の4項目で、併せて地域振興策も示した。

今回の報告に先立ち、エネ庁の望月晴文長官が29日に知事を訪ね、同計画への協力を要請した。長官は国のサイクル政策を説明し、国内総発電量の15%以上を占める関電の同計画は重要で、現在10年度実施に向け重要な時期と強調。甘利明経産相からの関電の取組みを厳格に確認するとの伝言も伝えた。


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