[原子力産業新聞] 2008年1月31日 第2414号 <2面>

安全委 震災踏まえ審議再開 地質・地盤審査手引見直し

原子力安全委員会の「地質・地盤に関する安全審査の手引き検討委員会」(主査=入倉孝次郎・愛知工業大学客員教授)が16日、初回会合を開催した。「原子力発電所の地質・地盤に関する安全審査の手引き」見直しを始め、原子力発電所における地質・地盤調査等のあり方について検討するもの。同手引きは01年、耐震設計審査指針と合わせて改訂審議が開始されたものの、中断となっていたが、昨年末に同委が打ち出した耐震安全性に関する調査審議体制の強化策を受け、今回、再開された。

中越沖地震を踏まえた行政側の対応状況について、新耐震指針に照らしたバックチェックに反映すべき事項が、原子力安全・保安院より説明され、同検討委員会での審議にもこの検討結果を反映していくこととなった。

また、法令に基づく耐震性の技術基準として引用される日本電気協会の「JEAG4601 2007『基準地震動策定・地質調査編』」に関して、制定から最近の見直しに至る変遷等、同協会より説明があった。

同検討委員会では、活断層の専門家として、杉山雄一・産業技術総合研究所活断層研究センター長と中田高・広島工業大学環境学部教授が副主査となっている。


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