[原子力産業新聞] 2008年1月31日 第2414号 <2面>

NUMO 技術報告会で意見聞く 海外識者より信頼構築に向け

原子力発電環境整備機構(NUMO)は17日、東京国際交流会館(お台場)で、最終処分事業推進に向けた技術開発成果の報告会を開催、合わせて、海外有識者も交えたパネル討論を行い、社会とのコミュニケーション・信頼構築、持続的な人材育成のあり方について模索した。

パネル討論では、米国の原子力コンサルタントのM.チュー氏が、輸送容器耐性実験の公開に関わった経験から、一般人は「目で見て初めて信頼する」と指摘。また、L.ウォレン・英アベリストウィス大学名誉教授は、住民の意見を研究施設に反映する仕組み作りを、技術への信頼構築手段としてあげた。情報を伝える側については、「行動を示し、話を聞いてもらえる存在となること」の重要性を、T.アイザックス氏(米ローレンス・リバモア国立研究所)が披瀝した。

人材問題では、長期・学際的事業では「異なる分野をまとめていけるゼネラリスト育成も重要」などの指摘があった。


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