[原子力産業新聞] 2008年2月7日 第2415号 <3面>

フィンランド 3番目の環境計画書を提出

フィンランドのフェンノボイマは1月30日、新規原子力発電所建設に関する環境影響評価(EIA)計画書を雇用経済省(今年1月より貿易産業省から改組)に提出した。今後、同省からの了承を得て、7地点を対象に1年間掛けてEIAを実施する。

建設候補サイトに選定された7地点は、クリスティーナンカウプンキから2地点、ピュヘヨキから1地点、ルォッツィンピュハターから2地点、シモから2地点。各地点で、@出力150〜180万kW規模の単基ユニットA出力各100〜125万kWのツイン・ユニット――の2オプションについて、PWRもしくはBWRの採用を検討する。

またフェンノボイマは、使用済み燃料のサイト内貯蔵、低・中レベル廃棄物の処理処分、送電インフラ等についても検討する計画だ。

フィンランドではすでに、二大電力であるフォータム社とテオリスーデン・ボイマ社がそれぞれ、ロビーサ原子力発電所サイトとオルキルオト原子力発電所サイトを対象にEIAに着手している。フェンノボイマは二大電力とは別の第3勢力として、フィンランドのステンレス大手・オウトクンプ、公営地方電力ラウマ・エナジー、公営地方電力カッテルノと、独電力会社Eonとスウェーデンの銅精錬会社ボリデンで構成されるコンソーシアム。

EIAは、コンサルティング会社のプーリ・エナジー社が実施する。2009年前半には、EIAを完了させたい意向だ。


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