[原子力産業新聞] 2008年2月14日 第2416号 <2面>

保安院 「もんじゅ」安全性確認完了 旧科技庁総点検から10年

原子力安全・保安院は8日、日本原子力研究開発機構より提出された「もんじゅ」安全性確認第4回報告を、「指摘事項に対応した改善が行われている」として了承した。同日開催された経済産業省のもんじゅ安全性確認検討会(主査=大橋弘忠・東京大学工学系研究科教授)で示されたもの。事故後、旧科学技術庁の「もんじゅ安全性総点検チーム」報告(1998年)による指摘を踏まえ、01年7月から4回にわたり取りまとめてきた安全性確認報告はこれで完了となる。

原子力機構は、総点検チームにより示された指摘事項に対し、01年6月の改造工事認可申請の際、「設備改善」、「品質保証体系・活動の改善」、「運転手順書、運転管理体制等の改善」、「安全性研究等の反映」の4つの観点から対応計画を定めた上で、順次、改善を進め、同年7月の初回報告から、02年6月、06年10月、今回と、計4回の安全性確認報告を保安院に提出してきた。

保安院では今後、原子力機構の対応状況を引き続き確認し、安全性総点検全体を取りまとめることにしている。


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