[原子力産業新聞] 2008年2月21日 第2417号 <1面>

国が燃料変更を認可 「もんじゅ」 運転再開へ前進

経済産業省は19日、日本原子力研究開発機構に、「もんじゅ」の初装荷燃料変更申請を許可した。原子力機構の岡ア俊雄理事長は同日、福井県と敦賀市を訪問し、これを報告した。

許可により、長期停止でPu241がAm241に変化し、炉心反応度が低下している装荷燃料の一部を、保管燃料や新たに製造する燃料に変更。併せて、炉心燃料に使用するウランに、軽水炉の使用済み燃料からの回収ウランの使用も可能とした。

技術的には長期保管燃料の健全性、アメリシウムの蓄積、炉心特性評価と燃料組成変動、周辺環境などを検討。今月12日に原子力安全委員会と原子力委員会の2次審査も終了し、15日に文科相が同意していた。

「もんじゅ」は一連の改造や試験を進め、今年10月には性能試験のための再臨界を計画しており、同試験では今回認可を受けた初装荷燃料を使用することになる。


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