[原子力産業新聞] 2008年2月28日 第2418号 <3面>

米国 モンティセロ出力増強申請

エクセル・エナジー社は15日、同社が所有するモンティセロ原子力発電所(BWR、61万3,000kW)の出力増強を、ミネソタ州公益事業委員会へ申請した。

増強するのは約7万kW。増強にかかるコストは1億〜1億3,500万ドルと試算されている。今後、州公益事業委員会等の承認を得た後、米原子力規制委員会(NRC)に出力増強を申請することになる。

同社は出力増強について、「ミネソタ州のCO排出量削減に寄与しつつ、電力需要の増加に対応する費用対効果の高いオプション」と位置づけ。燃料価格高騰や将来予測されるCO排出の高コスト化に伴うリスク回避のため、エネルギー源多様化を強化すると強調した。

モンティセロ発電所は1971年に営業運転を開始。2006年11月にNRCから、2030年までの運転認可更新を承認されている。なお同社は、同じく所有するプレーリー・アイランド1、2号機(PWR、各56万kW)の、運転認可更新および出力増強も計画している。


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