[原子力産業新聞] 2008年3月6日 第2419号 <1面>

新型遠心機工場で着工準備 日本原燃 来年度にも着工へ

日本原燃はこのほど、六ヶ所村の社有地内に新型遠心機の組立・製造工場を建設するための準備を開始した。2010年度頃から、既設工場の遠心機のリプレースを開始する計画で、今後、この計画に間に合うよう詳細を詰める方針。

新型遠心機は2000年度から既設遠心機に比べ4、5倍の性能を目指し開発を開始。昨年4月からカスケード試験、11月からは実際のウランを使用したホット試験を実施中。設備全体での運転特性や分離性能、定格状態での連続運転性能、カスケードの制御性などを確認し、海外と比べても引けを取らず、所定の目標を満足できる見通しを得たという。

組立・製造工場の建設準備の開始は、リプレース計画に対応するもの。同社は新型遠心機に関しては当初から、部品やユニットを調達し、自社で組立・製造を行うとの方針を打出しており、10年度頃からのリプレース開始のため、来年度にも組立・製造工場の建設に着手する見通し。

当初2年間は40トンSWU/年の規模で導入、その後段階的に規模を拡大し、10年程度で1,500トンSWU/年の生産体制を目指しており、組立・製造工場もこの計画に対応した生産能力とする。


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