[原子力産業新聞] 2008年3月13日 第2420号 <2面>

「ロッカショ」本 講談社に抗議文 EEE会議有志

エネルギー戦略研究会(EEE会議)の有志30名が、音楽家の坂本龍一氏らが講談社から発刊した出版物「ロッカショ 2万4000年後の地球へのメッセージ」に対して、「余りにも事実と異なる内容が多く、読者をミスリードする」ものであり、「良識ある出版社としては到底看過することの出来ないもの」と指摘し、講談社に対して3日付けで抗議文を提出した。

同研究会では、同書を「事実を無視し、国民に六ヶ所村再処理工場反対を呼びかけようという、反対のための反対を目的としたセンセーショナルな出版物」と捉え、「我国にとって益々重要となるエネルギー問題について一般市民の判断を誤らせるもの」として、項目ごとに反論を加えている。

発生放射能量とその放射線影響、プルトニウムと核兵器との関係、森林減少と原子力発電所の立地、放射能と周辺地域での野菜・魚介類の摂取などの問題のほか、掲載資料の不適切な部分の指摘などを行っている。


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