[原子力産業新聞] 2008年3月13日 第2420号 <3面>

所有サイトを提供へ 英NDA 新規建設に向け布石

英原子力廃止措置機関(NDA)は6日、所有する国内18サイトを新規原子力発電所サイトとして提供するとして、事業者からの新規建設提案を募集することを発表した。ただし、あくまでも各サイトに対する関心の度合いを測るものに過ぎず、政府が今春にも実施する戦略的サイト評価(SSA)や関連諸認可に優先するものではない。

一方、ビジネス・企業・規制改革省(BERR)のJ.ハットン・エネルギー担当大臣は、今回の発表を歓迎。「英国での新規原子力発電所建設に対する事業者の関心は極めて高く、既存の原子力発電所の近接エリアが建設サイトとして焦点になっている」と指摘。NDAによるサイト提供方針を、「非常に前向きなもの」と高く評価した。

これまで英国で検討されてきた原子力発電所の建設可能サイトは、ブリティッシュ・エナジー社が所有する八サイトに限られていた。今回NDAのサイト提供方針が明らかになったことで、建設可能サイトが26サイトへ大幅に拡大することになる。


Copyright (C) 2008 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.