[原子力産業新聞] 2008年3月27日 第2422号 <2面>

さらなる透明性向上を原子力委 Pu利用計画で見解

原子力委員会は25日の定例会議で、今月7日に電気事業者および日本原子力研究開発機構が公表したプルトニウム利用計画について、「現時点で妥当なもの」とする見解を取りまとめた。

見解は、「電気事業者および原子力機構の取組みの説明等も踏まえれば、現時点において妥当なものであり、我が国のプルトニウム利用の透明性向上の趣旨に沿うものと考える」とした。

その上で、今後計画の進捗に応じ更なる透明性向上に向け、利用内容をより詳細に示すべきと指摘している。さらに、プルトニウムに対する国際社会の高い関心を常に意識し、核不拡散の担保として、保障措置活動などの重要性に対する認識が組織の隅々まで浸透するように、関係者の不断の努力が行われるべきとしている。

同委では近く、ホームページを通じ、この利用計画と見解を英文でも公表し、わが国のプルトニウム利用の透明性を示す方針。


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