[原子力産業新聞] 2008年4月10日 第2424号 <2面>

ナトリウム漏洩 検出器点検を指示 保安院が「もんじゅ」に

原子力安全・保安院は7日、先月末に発生した高速増殖原型炉「もんじゅ」のナトリウム漏えいの誤警報に関し、原子力機構に全ての漏えい検出器の点検を指示した。今月14日までに点検計画を提出、原因究明と再発防止策の速やかな実施を求めている。

「もんじゅ」には先端の電極に導電物が触れると警報を発する接触式ナトリウム漏えい検出器(CLD)が一次系に179台、二次系に224台、炉外燃料貯蔵槽に102台、方式の異なるタイプも含めると全体で611台の同検出器が設置されている。

誤警報を発したのは一次系Bループの弁に取り付けている1台。機構の調査によると、本来約10mmの間隔があるべき電極と弁棒が、検出器が押込まれた状態になり、電極が曲がり弁棒に接触していた。機構では今月5日から検出器の点検を始めており、6日までに一次系10台の内の5台で接触状況は異なるが、電極の曲がりを確認した。


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