[原子力産業新聞] 2008年4月17日 第2425号 <1面>

安全委、電発 大間の審査終了 諮問から3年ぶり

原子力安全委員会は14日、電源開発大間発電所(138.3万kW、フルMOX型ABWR)の安全審査で、技術的能力、安全性は「妥当」と判断し、経済産業省に答申した。05年6月にダブルチェック諮問されてから3年ぶり。原子力委員会も同日、平和利用などの観点から「妥当」と諮問。近く、文部科学大臣の同意を得た上で、設置許可が出される。

審査を付託された原子炉安全専門審査会の工藤和彦会長(九州大学特任教授)は14日の安全委会合で、新耐震設計審査指針の初適用、中越沖地震発生で多くの調査審議時間を費やした経緯を説明。これを受け、鈴木篤之安全委員長は、「今後の安全審査においても大いに参考にしたい」などと答申に当たっての所見を述べた。


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