[原子力産業新聞] 2008年4月17日 第2425号 <2面>

柏崎刈羽7号の健全性評価は妥当 保安院の報告を評価サブWGも了承 今後、最終総合評価を行う

原子力安全・保安院は11日の総合資源エネルギー調査会・設備健全性評価サブWGに、東京電力の柏崎刈羽7号機設備安全性の点検・評価中間取りまとめに対する中間評価案を示した。東電の設備の健全性を維持しているとの判断を、概ね妥当と評価し、同WGもこの評価案を了承した。

東電は前会合で中間取りまとめを提示したが、今会合ではこの改定版を説明。現状で評価が終了している機器は異常が見られた機器も含め、本地震による影響と判断されるものはなく、点検や解析結果に基づく総合評価により、設備健全性を満足しているとした。今後、経年劣化事象の考慮、過去の運転履歴との比較検証など実施し、全ての点検・解析終了後に最終の総合評価を行う。

保安院の中間報告は、東電の作業は保安院の基本方針を踏まえ、同WGで指摘した事項にも対応していると評価。一方で今後、@地震応答解析で比較的裕度が小さかった一部設備の追加点検A安全上重要な設備に該当しない設備は地震応答解析が行われていないため、目視検査が困難な場合の措置の検討B状態監視技術に基づく地震前後のデータ比較――などを求めた。


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