[原子力産業新聞] 2008年4月17日 第2425号 <4面>

消費者の視点で廃棄物説明冊子 あすかフォーラム

NPO法人「あすかエネルギーフォーラム」(秋庭悦子理事長)は、2006年に行った「原子力100の用語」調査の中で、「原子力の何が分からないのか」と用語の認知度を調査した結果、最も認知度が低かった放射性廃棄物分野について、理解促進を図るため、冊子「高レベル放射性廃棄物について考えてみました」を取りまとめた。

「消費者の視点で、わたしたちが不安に思っていること、納得できないこと」を副題に、分かりやすさを追求している。例えば、ガラス固化体や人工・天然バリアの説明、「高レベル放射性廃棄物」と言われる理由、放射能がだんだん弱くなる性質、「地中に埋めるわけ」、一人が発生させる高レベル放射性廃棄物の量はゴルフボール3個分、処分費用の負担の仕方などの解説を行い、最後に「電気のゴミは電力会社の事業ゴミ?」か、「わたしたち生活者が考える問題なのかしら?」と問いかけている。

結論としては、「モノの本質を見抜くことが大切、でも廃棄物は奥が深い」としながら、「わたしたちの世代がしっかり考えて次の世代のために取り組む責任があるのね」と結んでいる。


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