[原子力産業新聞] 2008年4月24日 第2426号 <4面>

国内原子力産業界を強化へ 露アトムエネルゴプロム 副社長 ピョートル・シェドロビツキー氏

ロシアは天然ガスを輸出商品として有効利用するため、2020年までに天然ガスのエネルギー源としての利用を大幅に削減し、原子力・水力・石炭火力で代替する計画だ。そのため2014年までに年間あたり1〜2基、2015年以降は年間あたり3〜4基以上を運開させる、意欲的な原子力発電開発計画を実施している。

そのため政府は、ロシアの原子力産業界を強化するため、民生部門をカバーする原子力専門企業アトムエネルゴプロム(AEP)を発足させた。AEPは原子力発電部門、原子力エンジニアリング部門、フロントエンド・燃料サイクル部門を統括している。

一方、AEPをコントロールする国営企業ロスアトムも発足し、軍事部門、原子力科学部門、デコミ・原子力安全部門を統括している。ロシアの原子力産業界の課題であった、軍事部門と民生部門の分離が達成されたことで、AEPは積極的に国際市場へ打って出ることが出来る。

世界の原子力ルネサンスの潮流の中で、原子力の国際市場はオープンになり、競合企業は、アレバ・グループ、GE日立グループ、東芝ウェスチングハウス・グループのように大型化する傾向にある。

AEPは傘下にアトムストロイエクスポルト社、TVEL社、TENEX社を擁しており、十分な実力を持っている。他グループと競い合い、協力しながら、市場シェアを伸ばしていく。


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