[原子力産業新聞] 2008年5月1日 第2427号 <1面>

改めて追加議定書の重要性共有 外務省 アジア不拡散協議開く

外務省は4月25日、第5回アジア不拡散協議を東京・港区の三田共用会議所で開催した。日本、東南アジア諸国連合、中国、韓国、米国、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドから局長級の不拡散政策担当者が参加。木村仁・外務副大臣は、「アジアをはじめ国際社会は、不拡散に対する深刻な挑戦にさらされている」と挨拶。北朝鮮とイランの核問題への懸念を表明した。

議題は、(1)北朝鮮、イランの情勢(2)国際原子力機関(IAEA)追加議定書の普遍化、輸出管理体制の強化などアジア諸国の不拡散体制(3)不拡散の新たな取り組み――など。不拡散関連の安保理決議の履行や輸出管理体制の強化、IAEA追加議定書の普遍化の重要性などを改めて共有した。

7月の北海道洞爺湖サミットでは、不拡散問題が主要議題の1つになり、今協議の成果は、今後G8プロセスでの不拡散関連議論に反映する。


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