[原子力産業新聞] 2008年5月1日 第2427号 <3面>

国際エネ・フォーラムが開催 イタリアで 甘利大臣が出席

第11回国際エネルギー・フォーラムがイタリア主催で、4月21日、22日にローマで開催され(=写真)、74か国のエネルギー担当閣僚らが参加した。同フォーラムは91年から石油などのエネルギー生産国と消費国がエネルギー政策について情報・意見交換を行うことで、両者の関係促進を図ることを目的にしたもの。

初日のセッション「エネルギー資源の利用可能性の強化」には我が国から甘利明・経産相が基調スピーチを行い、「現在の原油価格は異常な水準であり、この状態を放置すれば世界経済の後退につながり、これは産油国、消費国双方にとって望ましいものではなく、とりわけ資源に乏しい途上国の状況は切実である」と強調。

日本が率先して、(1)エネルギー投資の拡大のための情報提供(2)透明性を高める観点からの統計整備(3)省エネ推進に関する産油国との協力――などを推進していくことを表明した。

同フォーラム会合では、省エネルギーは産油国にとっても有益であり、行動計画の作成、セクター別アプローチの採用、ベストプラクティスの共有化などの有効性について意見の一致をみた。


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