[原子力産業新聞] 2008年5月15日 第2428号 <3面>

英国の新規建設計画で提携へ 独E.ON社が仏アレバ社と EPR、SWR1000を選択

ドイツのE.ON社は4月23日、原子力発電技術の開発と英国における新規原子力発電所建設計画関連の協力でアレバ社、シーメンス社と関心表明書(LOI)を締結したと発表した。

英国政府が1月に同国のエネルギー・ミックスにおける原子力の役割を是認したことから、E.ON社としては今後、同国における新規原子力発電所建設を念頭に、アレバ社製の160万kW級EPRとシーメンス社製のタービン・発電機設備を選択したもの。

E.ON社はまた、最大級の安全性能を有する125万kW級改良型BWRとなるSWR1000(仮称)の開発でもアレバ社に協力していくことで合意しており、シーメンス社製タービン・発電機設備を装備したSWR1000を同社の中規模・原子炉設計として活用していく考え。

同社は、製造業者と運転会社が早期に協力関係を確立することは原子炉機器の製造において利点があると強調しており、3社は今後、協力の効率的な推進のために専門家を交換するほか、メンテナンス等でも長期のパートナーシップを構築していくとしている。


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