[原子力産業新聞] 2008年5月15日 第2428号 <3面>

米国 GE日立ニュークリア サイレックス法で 濃縮施設の建設計画

GE日立ニュークリア・エナジー(GEH)社の子会社であるグローバル・レーザー・エンリッチメント(GLE)社は1日、GEHの本社があるノース・カロライナ州ウィルミントンにサイレックス法による商用ウラン濃縮施設の建設を計画していると発表した。

サイレックス法はレーザー励起技術を用いてウランの同位体を分離する方法で、豪州のサイレックス・システムズ社が開発。米国濃縮会社(USEC)も90年代後半〜2000年代初頭に実用化を検討していた。

2006年以降はGEHがサイレックス社から同法による技術の開発、および商業化のライセンスを独占的に供与されており、現在GLEが実証試験ループをウィルミントンの関連施設内に建設中。このループによる試験結果を評価した上で、処理能力3,500〜6,000トンSWUの濃縮施設建設に踏み切るか否かの判断を2009年までに下すとしている。必要となる米原子力規制委員会(NRC)の許認可手続きも、すでに開始可能な段階にあり、計画が成功裏に進めば2012年から同施設の操業を開始することになる。


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