[原子力産業新聞] 2008年6月19日 第2433号 <1面>

ITER理事会が青森で開催 新規加盟など検討

ITER理事会(議長=L.スミス欧州原子力共同体核融合計画諮問委員会議長)は17、18日、青森市で加盟七極の政府代表が一同に会し第2回会合を開催、ファースト・プラズマを2018年に達成することを目指す新しい事業設計書を承認したほか、新たな加盟極として、カザフスタンとの交渉を開始することを確認した。

理事会には、池田要・機構長ほか、日本、欧州、米国、ロシア、インド、韓国、中国の各参加極の代表が出席。開催に当たり、三村申吾青森県知事が挨拶に立ち、「エネルギーの安全、安定な供給に向けて人類の知恵を結集」などと、ITER計画の重要性を強調した。

今回主要議題の設計レビューでは、ITER機構より提案された新たな事業設計を理事会は承認し、全体スケジュールを今後、計画していくことで合意した。カザフスタンの加盟については、交渉を開始し、正式加盟の前にも、オブザーバーとして機構開催の会合に参加することが同意された。また、ITER機構の提出した資源見積もりについては、国際的な専門家グループで独立評価することを確認した。


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