[原子力産業新聞] 2008年6月26日 第2434号 <2面>

ナザルバエフ大統領 協同事業を評価 甘利経産相とも会談

ナザルバエフ大統領と甘利明・経産相は19日、都内で会談(=写真)し、同大統領は両国間の原子力協定について、可能な限り早期の締結を要請した。

大統領と甘利経産相の会談は、昨年4月の同経産相率いる官民合同ミッション以来。大統領は住友商事・関西電力が参画するウェストムンクデュック鉱山、丸紅・東京電力・東芝・中部電力・東北電力が参画するハラサン鉱山を始め、同ミッションで合意した24の案件の半分の順調な進捗を高く評価した。

その上で鉱山開発だけでなく、より付加価値の高いプロジェクト推進に期待を示し、様々な事業協力を進める上で必要となる原子力協定の早期締結を要請。今回の訪日では締結に至らなかったが、出来るだけ早く締結したいとした。ただ、具体的な締結時期への言及はなかった。両国は昨年6月と9月に同協定締結に向けた協議を行い、その後も内容の検討を進めている。

今会談には同ミッションに参加した勝俣恒久・東京電力社長、森詳介・関西電力社長、西田厚聰・東芝社長、佃和夫・三菱重工業会長、勝俣宣夫・丸紅会長、岡素之・住友商事会長、小林栄三・伊藤忠商事社長、ジャキシェフ・カザトムプロム社長らも出席した。


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