[原子力産業新聞] 2008年6月26日 第2434号 <3面>

加カメコ社が レーザー濃縮に参加 GE日立のサイレックス法ウラン濃縮で

米国のGE日立ニュークリア・エナジー(GEH)社は20日、世界でも最大手のウラン生産業者であるカナダのカメコ社がGEと日立が共同で推進しているレーザー・ウラン濃縮事業に資本参加したと発表した。

この事業体はGEHの子会社である「GE日立グローバル・レーザー・エンリッチメント(GLE)」社で、レーザー技術を使った濃縮プロセスを原子力発電所の濃縮ウラン用に商業化することを目指している。カメコ社としては米国法人であるカメコ・エンリッチメント・ホールディングスLLCがこのGLEに24%出資。これに伴い、GEが間接所有するGLEの株式比率は51%、日立製作所は25%ということになった。

今回の取り決めにより、GLEとカメコ社は顧客がウラン供給と濃縮サービスの一体供給を希望する場合は相互補完的なお互いのサービスを一本化して販売することも可能だと強調。カメコ社は核燃料サイクルのフロント・エンド事業の強化を図る一方、GEHも、「顧客のニーズに合わせて供給の幅を広げることができる」と指摘した。

GLEは2006年に豪州のサイレックス・システムズ社と結んだ契約により、サイレックス社が独自に開発したウラン濃縮技術の開発、商用化および運用を全世界で独占的に実施する権利を取得。現在、米ノースカロライナ州ウィルミントンのGEH本社で、この技術の商用化を実証するテストループ施設を建設している。同施設の運用は今年末までに開始する見通しで、2009年初頭にも3,500トン〜6,000トンSWU(作業分離単位)の商用施設建設に関する最終判断を下す計画。商用施設は2012年からの運転開始を念頭に置いており、GLEはすでに許認可取得の準備を進めていることを明らかにしている。

なおGEHは今年4月、GLEの本格的な濃縮施設がGEH本社敷地内に建設される予定であることを米原子力規制委員会に連絡済みである。


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